縦中横とは — 縦書きの「12月」を読みやすく組む
縦書きにすると「12月31日」の数字が横向き(横倒し)になって読みにくい——縦中横(たてちゅうよこ)という組み方の基本と、Yomikumi で自動適用されるもの・されないものを、実際に試せる形でまとめます。
縦中横とは(組版の一般知識)
縦書きの本文に半角の数字や英字をそのまま流すと、文字は横倒しの向きで縦に並びます。これを、正常な向きのまま横組みにして1文字分の高さに収める処理が縦中横です。「12月」の「12」を、縦書きの中で横に並べて組みます。日本語組版の要件を整理した代表的な資料である W3C「日本語組版処理の要件(JLReq)」でも、縦中横は主に2桁の数字で使われる処理として説明されています。
縦書きでの数字の扱いには、漢数字にする(「十二月」)、1字ずつ正立させる、横向きのまま組む、縦中横にする、といった主な選択肢があり、どれを選ぶかは文書の方針次第です。この記事は「半角数字のまま読みやすくしたい」場合の縦中横を扱います。
Yomikumi では1〜2桁の数字が自動で縦中横になる
Yomikumi の縦書きエディタでは、本文中の1〜2桁の数字のつながりが自動で縦中横になります(既定でオン。ツールバーの「縦中横」で切替、設定で「1桁のみ」にも変更できます)。挙動は次のとおりです。
- 対象は半角の0〜9と全角の0〜9です。全角と半角が混ざった「12」も対象になります。入力文字列自体は変換しません。
- 3桁以上の数字は、まとまりごと対象外です。「123」「2026」は縦中横にならず、通常の縦書き表示になります(半角数字は横向きに、全角数字は1字ずつ正立して表示されます)。1文字分に3桁以上を収めると小さくなり読みづらくなりやすいため、「先頭の2桁だけ」のような部分適用もしません。
- プレビュー表示のための加工で、入力欄の文字列自体は置き換えません。
試してみる(例文つき)
- yomikumi.com/text/ を開きます。登録は不要です。
- 次の例文を貼り付けます。入力に合わせてプレビュー欄に縦書きで表示されます(スマートフォンでは「プレビュー」タブに切り替えて確認します)。
12月31日の12時34分、第7話を書き上げた。全2026字。
プレビューでは「12」「31」「12」「34」「7」が横組みになり、半角4桁の「2026」だけが横向きのまま縦に流れます。おおよそ次のような見た目です:
確認した文章は、そのまま印刷・PDF保存できます。ルビ(ふりがな)と併用する場合は青空文庫のルビ記法も参照してください。
縦中横にならないときの確認点
- 3桁以上の数字ではないか: 「123」「2026」は仕様として対象外です。縦書きで読みやすくしたい場合は、漢数字(「二〇二六年」)にするなど原文側での書き換えを検討してください。
- ツールバーの「縦中横」がオフになっていないか: オフにすると縦中横を適用せず、通常の縦書き表示になります(半角数字は横向きに、全角数字は1字ずつ正立します)。
- 設定の「縦中横にする桁数」が「1桁のみ」になっていないか: 「1桁のみ」では「12」は対象外になり、「7」だけが縦中横になります。
- URL の中の数字ではないか:
www.example.com/45のようなURLらしい文字列の中は、URLの見た目を保つため対象外です。 - ルビの付いた語の中ではないか:
|第12話《だいじゅうにわ》のようにルビの親文字・ルビ文字の中にある数字は対象外です(ルビの配置を乱さないための現行仕様です)。 - 絵文字の数字ではないか: 1️⃣ のような絵文字は、文字を壊さないため対象外です。
対応範囲の制限
- 縦中横になるのは数字(半角・全角)だけです。「!?」「!!」のような記号の縦中横には対応していません。
- 3桁以上を縦中横にする機能・設定はありません(上限は2桁です)。
- アラビア・インド数字(١٢٣)・丸数字(①)・上付き数字(²)などは対象外です。
原稿の保存と送信について
Yomikumi のアプリケーションコードとサーバーは、入力した本文を送信しません。処理はブラウザ内で行われます。作業内容はクラッシュ復元のため端末内に一時保存されますが、一時保存はバックアップではありません。大切な原稿はツールの「ファイルに保存」で保存してください。
縦書きエディタ(無料・登録不要) 1〜2桁の数字を自動で縦中横に。縦書き・ルビ・印刷/PDF保存に対応。Yomikumiは入力内容をサーバーへ送信せず、ブラウザ内で処理します。